同期発電機の可能出力曲線

 

 今回は同期発電機の可能出力曲線について,動画メインで説明していきたい.

 まず,可能出力曲線についての重要ポイントを15分以内にすべて網羅している下記の動画からご覧いただきたい.

 

講義1.同期発電機の可能出力曲線

 

 

 

 このレクチャーの冒頭においてまず,可能出力曲線というのは下記の図1のようなものであることが紹介された.

 

図1.同期発電機の可能出力曲線

 

 可能出力曲線というのは,有効電力\(P\)と無効電力\(Q\)とで張られる平面上で,同期発電機がどの領域ならば継続的に運転が可能であるかといった情報を示している.その領域というのは図1に示すようにコの字形になるのだが,そのコの字の3つの線が,それぞれ異なる物理的制約によって決まっている曲線であるということを,動画において説明している.

 強め励磁限界の曲線\(AB\)(コの字の上辺)は,回転子コイルが流せる励磁電流の最大値によってその位置が決まり,また皮相電力限界の曲線\(BC\)(コの字の右側)は固定子コイルが流せる電機子電流の最大値によってその位置が決まることがわかった.また,弱め励磁限界の曲線\(CD\)は3つの異なる理由が絡んで決定されることも説明された.

 

 

 

 

この項の内容に関する,より詳細で完全な解説は,

【徹底解説 電動機・発電機の理論】の§4-3(P.190~P.194)にて展開されています.是非ご参照を!!

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